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2006年4月

2006/04/30

エドワード・サイード OUT OF PLACE

2003年秋に他界したアラブを代表する知識人、エドワード・サイードの遺志と思想の在り処を求めて、中東の国々、アメリカを訪ね歩いたロードームービーが公開されます(佐藤真監督)。以下、同映画HPより。

http://www.cine.co.jp/said/story.html

2003年9月、パレスチナ出身の世界的知識人であるエドワード・サイードが亡くなった。後半生を過ごしたニューヨークでもなく、生誕の地であるエルサレムでもないレバノンのブルンマーナに、2004年春、サイードの墓はつくられた。

彼の複雑な背景を物語るその墓所のエピソードから、映画は始まる。

荒れ狂う濁流のような歴史に呑まれたパレスチナの土地と人々の暮らし。周辺のアラブの国々で難民として暮らすパレスチナの人々。他方、ディアスポラとして長年迫害の歴史を生きてきたユダヤ人達。世界中からイスラエルに帰還してきたそのユダヤ人達が抱える、被害と加害の混在する深い矛盾。

エドワード・サイードの遺志と記憶をめぐる旅は、イスラエル・アラブ双方の知識人たちの証言を道標に、サイードが求め続けた和解と共生の地平を探る。

そして、サイードと共にイスラエル・パレスチナの子ども達の未来のために、音楽による共生を実践しようとしていたダニエル・バレンボイムによる追悼講演の時のピアノ演奏で、映画は静かに終わる。

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4月30日です。

今日4月30日は、サイゴン解放記念日です。正確には「『解放』記念日」でしょうか。今年は31周年です。昨年は30周年でパレードなど催されました。詳しくは以下をご参照ください。

http://bvnr.cocolog-nifty.com/blog_my/2005/04/index.html

先日、中野亜里編『ベトナム戦争の「戦後」』(めこん)を読み終えました。力作です。ベトナムを見つめる視線をニュートラルにシフトさせようとする冷静な学者の筆致です。おすすめの「ベト本」です。

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ベトベト病

ベトナムに旅行して、その魅力にはまってしまうことを「ベトベト病」と勝手に言っていますが、僕はまだ克服していません(そのつもりもありません)。

この連休はやることがあって僕は国内にいますが、年末年始に一緒にベトナムを歩いた友人T氏はベトベト病に罹った模様で、ひとり南北縦断の旅に出かけました。

前回、僕と行ったのが初の海外旅行だったT氏ですが、今回はひとり旅です。どんなトラブルに遭い、どう乗り越えてくるのでしょうか。心配でもあり楽しみでもあり、うらやましくもあり。

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●コメントとトラバの管理

コメントとトラックバックは一時、僕の認証後に掲載することとします。両方ともこれまで、投稿をすぐ掲載する設定にしていました。しかし、迷惑メールやスパムなどがこのところ、増えているため、一時、前述の設定にしました。

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2006/04/16

写真展「子ども 戦世のなかで」

東京・八重洲ブックセンターで開催中の大石芳野氏の写真展「子ども 戦世のなかで」を見にゆく。今日が最終日。

ベトナム、カンボジア、ラオス、コソボ、アフガニスタン、チェルノブイリの子どもたちの写真。すべてモノクロ。戦争は人が引き起こし、人が犠牲となる−−その現実から目をそらさない、つらいけどシャッターを切る。そんな大石氏の視線を感じた作品群だった。

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2006/04/15

クイニョンからビエンチャン行きバス

ベトナム中南部ビンディン省のクイニョンからラオスのビエンチャン、チャンパサックを結ぶ国際バス2路線が5月、運行されるそうな。でも、月8便とか。運賃は今のところ以下のとおり(らしい)。

クイニョン−ビエンチャン(1300キロ)=39万ドン(約2900円)
クイニョン−チャンパサック(600キロ)=18万ドン(約1300円)


クイニョン発ビエンチャン(ラオス)行バス運行へ(Viet-jo):
http://viet-jo.com/news/tourism/060409030155.html

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ユニセフ写真展『同じ地球の空の下』

ユニセフ写真展『同じ地球の空の下』が4月24日(月)〜28日(金)、汐留メディアタワー(共同通信本社ビル)3階ギャラリーウオークで開催される。会場には、田沼武能、桃井和馬、高橋邦典、渋谷敦志の4人の写真家の作品を展示。東京会場のほか、2006年4月〜2007年3月の間、各地を巡回する。詳細は、ユニセフHPを参照。以下、同HPより。

巡回写真展 ユニセフ写真展『同じ地球の空の下』のお知らせ:
http://www.unicef.or.jp/osirase/cal/0604b.htm

第二次大戦の被災児を支援するためにユニセフが誕生して60年。その間に世界の子どもたちを取り巻く問題は多様化し、ユニセフの活動は紛争や災害のみならず慢性的な貧困、HIV/エイズ、労働、衛生、教育などより長期的で広範囲なものへと変わってきました。2006年度、日本ユニセフ協会はユニセフ創立60周年を記念して、ユニセフの活動の中でも特に重要な問題を取り上げた巡回写真展を全国で開催します。田沼武能、桃井和馬、高橋邦典、渋谷敦志の4人の写真家がとらえた世界各地の子どもたちの姿を通じて、同じ地球の空の下で生きる子どもたちの問題を浮き彫りにします。

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2006/04/10

ベトナムの光景

以前、知人のベトナム人から次のようなホームページを紹介されました。ベトナムの美しい風景です。ベトナム国内やボートピープルとして海外に渡った越僑のあいだで最近、人気があるそうです。

Bonjour Viet Nam
http://www.visualgui.com/motion/BonjourVietnam.html

このページの上位階層には、他にもおもしろいスライドショーがあります。
http://www.visualgui.com/motion.php

以下は、米国カリフォルニア州にある新聞「サンノゼ・マーキュリー・ニュース」のホームページより。サンノゼにはベトナム移民が多く、同紙もベトナム語版の新聞を出しています(まだやってるのかな?)。

VIETNAM: 30 years beyond war
http://www.mercurynewsphoto.com/story/vietnam30year/Vietnam30year.html

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2006/04/09

ガーダ -パレスチナの詩-

日本ビジュアル・ジャーナリスト協会メールマガジンより
【転送・転載歓迎】

古居みずえ第一回監督作品
『ガーダ -パレスチナの詩-』がいよいよ5月中旬よりアップリンクXにてロードショー公開となります。
公開に先がけ、『ガーダ -パレスチナの詩-』公開記念ワークショップとパレスチナ映画祭が開催されます。
皆様お誘い合わせの上、ご来場ください。

「ガーダ パレスチナの詩」公式ホームページ
http://ghada.jp/

古居みずえパレスチナドキュメンタリー映画支援の会
http://www.geocities.jp/miz_movie/index.html
———————————————————————————————

『ガーダ -パレスチナの詩-』公開記念ワークショップ

「ビデオ・ジャーナリストという生き方」

昨年公開され「毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞」を獲得した『Little Birds -イラク 戦火の家族たち-』にみられるように、ビデオカメラによる単独取材によって撮影されたジャーナリストの映像が、テレビの報道番組の枠を超え、高い評価を獲得する映画作品として結実するようになった。『ガーダ -パレスチナの詩-』は、パレスチナを17年余りにわたって取材し続けてきたフォト・ジャーナリスト古居みずえが撮りためた500時間にものぼる映像を1本のドキュメンタリー作品として仕上げたもので、政治や闘争の局面ではなく女性や子どもたちに焦点をあて、日々の暮らしの中に織り込まれた淡々とした「闘い」の在り方を映し出している。このワークショップでは、古居みずえをキーパーソンとして、多彩な取材映像を検証しながら、ビデオジャーナリストとしてのライフスタイルやノウハウを提唱する。

2006年4月15日(土)

17:00/18:45 『ガーダ -パレスチナの詩-』先行特別上映
18:55/19:25 「ガーダ」を語る/古居みずえ
19:35/20:55 「ビデオジャーナリストという仕事」/野中章弘

アジアを中心に第三世界の問題を取材し、新聞、雑誌、テレビなどで発表し。87年に報道規制の厳しいアジアのジャーナリストたちのネットワークであるアジアプレス・インターナショナルを設立した野中章弘は、90年以来、小型ビデオを使うビデオ・ジャーナリズム(VJ)の手法によるニュースリポートやドキュメンタリーを制作・プロデュースし、NHK、テレビ朝日、朝日ニュースター、MXテレビを中心に200本以上の映像コンテンツを発表してきた。「ビデオ・ジャーナリスト」の草分けともいえる野中をゲストに、仕事としてのビデオジャーナリストの在り方を問う。

2006年4月22日(土)

13:00/14:45 『Little Birds -イラク 戦火の家族たち-』DVD発売記念特別上映
14:55/16:00 イラク最新リポート/綿井健陽(予定)

2003年3月、イラク戦争開戦をバグダッドからリポートし、ギャラクシー賞特別賞、ボーン・上田賞を受賞。さらに映画「Little Birds-イラク戦火の家族たち-」で日本ジャーナリスト大賞を受賞した綿井健陽は、本年3月14日からふたたび内戦状態のイラク・バグダッドでの取材を敢行。帰国後初めて、最新映像によって、イラクの現状をリポートする。(取材期間が延長された場合、バグダッドとのライブ中継リポートを予定)

会場:アップリンクファクトリー 
渋谷区宇田川町37-18トツネビル1F Tel:03-6825-5502
JR渋谷駅下車・東急本店を右折・ローソン前
http://www.uplink.co.jp/ 

料金:¥2,000(トークセッションのみの場合 ¥1,000)
詳細:http://www.uplink.co.jp/factory/log/001138.php

配給・宣伝のお問い合わせ:バイオタイド 阪田/幸積/安岡
〒164-0011 中野区中央3-13-10 ジョイ林ビル3F
TEL:03-5389-6605 FAX:03-3369-8228


「ガーダ -パレスチナの詩-」公開記念特集上映
『パレスチナ映画祭』

期日 5月1日(月)〜5日(金)
会場:アップリンクファクトリー
詳細:http://www.uplink.co.jp/factory/log/001183.php


上映作品/日程

『シャティーラキャンプの子供たち』
上映日:5/3(水)18:30|5/5(金)20:00
提供:アースビジョン
監督:メイ・マスリ
(パレスチナ/ 47分/ビデオ/1998年)

(内容)
レバノンのパレスチナ難民キャンプに暮らす12歳の少年イーサと11歳の少女ファラ。監督にビデオカメラを渡された彼らの眼に映る日々の暮らしと家族の歴史、そして、その深い傷。半世紀におよぶ難民生活の中で虐殺・病気・飢えを経てきたシャティーラ・キャンプの現実を生きていく子どもたちの夢を描く。「EARTH VISION 第7回地球環境映像祭」入賞作品。


『夢と恐怖のはざまで』
上映日:5/1(月)20:00|5/5(金)18:30
提供:アースビジョン
監督:メイ・マスリ
(パレスチナ/56分/ビデオ/2001年)

(内容)
レバノンのシャティーラ難民キャンプに生きる13歳の少女モナとヨルダン川西岸のデヘイシャキャンプの14歳の少女マナール。隔てられた難民キャンプに生きる2人は、メール交換から友情を深め、ついに故郷パレスチナと同胞から彼らを引き裂く国境の金網越しで出会う。少女たちの夢や希望、友情を通して、パレスチナ難民の現実が浮かび上がる。「EARTH VISION 第10回地球環境映像祭」最優秀賞


『ルート181』上映日5/4(木)18:30
提供:山形国際ドキュメンタリー映画際
監督、脚本、編集:ミシェル・クレフィ、エイアル・シヴァン
(ベルギー・ドイツ・フランス・イギリス/2003年/ビデオ/270分)


(内容)
2002年夏、2ヶ月に渡りパレスチナ人とイスラエル人の両監督は、1947年にパレスチナを二分するために採択した国連決議181条で描かれた境界線を「ルート181」と名付け、それにそって故郷を共に旅することを決行した。ルート181に凝縮された様々な人々の過去や現在を湛然にカメラに収めながら、パレスチナ、イスラエルのみならず、わたしたちが抱える<国家、民族、国境、移民、差別>等と云った問題を照射し、私達の未来を見つめる。


『デブリ』*『モーゼからの権利証書』とセット上映
上映日:5/1(月)18:30|5/3(水)20:00
提供:シネマトリックス
監督、脚本:アブデルサラム・シャハーダ
(パレスチナ/18分/ビデオ/2001年)

(内容)
イスラエルの戦車とブルドーザーが、長年なじみ住んだ家を壊し、子どもの誕生を祈って植えたオリーブの林を根こそぎ倒していった。そのビデオ映像を見る一家の表情には、深い無力感と絶望が刻印されている。父は思う??1970年代に家を壊された父親といったい何が違うだろうか、と。少年は思う??もう誰も守ってくれない、自分しか頼れない、と。感情をストレートにぶつけたパレスティナ映画。


『モーゼからの権利証書』
上映日:5/1(月)18:30|5/3(水)20:00
提供:シネマトリックス
監督・脚本・撮影:アッザ・エル・ハサ
(パレスチナ/ビデオ/30分/1998年)

(内容)
イスラエル入植地の拡大を疑問視するパレスティナ人ジャーナリストが、いとも簡単に破壊されてしまうアラブの村と立ち退かされる人々の現実を提示する。取材はさまざまな証言を得る。人権活動家の話、都市計画者の無言、生活の全てを壊されたパレスティナ人一家、そして「モーゼの時代にまでさかのぼる権利証書をもつ」らしい、入植地のイスラエル住民。


『ニュースタイム』
上映日:5/1(月)17:00|5/2(火)13:30
提供:シネマトリックス
監督・脚本・ナレーター・製作:アッザ・エル・ハサン
(パレスチナ/ビデオ/52分2001年)

(内容)
アッザ・エル・ハサンはパレスティナ紛争の中心地、ヨルダン川西岸のラマラに住む。2000年から2001年の冬にかけて政治状況が悪化する中、映画撮影スタッフを探そうとしたが、仲間たちは皆ニュース報道に忙しく誰もつかまらない。インティファーダの負傷者や事件については報道されるのに、普通の市民の日常が映像化されないのは何故だろう。まずはオシドリ夫婦の大家から撮影を始め、名前と顔の見える等身大の個人を描き始める。ところが空爆が始まると夫婦一家は疎開してしまう。では近所をブラブラしている少年たちを撮ろうか? ところが彼らは石の投げ方を練習しているのだった…。

『プロミス』
上映日:5/1(月)15:00|5/3(水)11:30
配給:アップリンク
監督・プロデューサー:ジャスティーン・シャピロ、B.Z.ゴールドバーグ
共同監督・編集:カルロス・ボラド
(アメリカ/104分/ビデオ/2001年)

(内容)
1997〜2000年の3年間、監督の1人であるB.Z.ゴールドバーグの、パレスチナ自治区やエルサレム近郊への旅を追ったドキュメンタリー。各地で出会ったパレスチナ・イスラエル双方の子ども達は、それぞれ全く違う家庭環境、社会環境の中で暮らしている。ほんの20分と離れていないところに住んでいるのに、お互いのことを全く知らないのだ。監督の呼びかけで彼らは1日を一緒にすごすことになるのだが…。

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2006/04/08

370円と230万円の事件

ちかごろ370円と230万円で事件が起きました。それぞれ別の事件なのですが、事件の内容と金額の差に、何とも言えない、後味の悪さを感じます。


ひとつは、16歳の少年がチャット代欲しさに実の祖母(78歳)をナイフで刺し殺し、祖母の持っていた5万ドン(370円)を奪って逃走したという事件です。ベトナムで5万ドンと言えば、安いとは言えない金額です。16歳の少年にとっては大金です。しかし、動機が、インターネットのチャット代とは…。おそらく、ネットカフェでの代金です。

ネットカフェでゲームやチャットに夢中になっている子どもたちの様子は、ベトナムを旅行して路地を歩き回れば、よく目にする光景です。数年前なら、ネットカフェがニュースになるのは、反体制的情報を流したとか、接触したとか、とういった類の話だったんです。詳細は不明ですが、370円で肉親を刺殺するというショッキングで悲しい少年の事件です。

もうひとつは、ベトナム航空の客室乗務員になるため、裏口入社を試みて2万ドル(約230万円)をベトナム航空関係者に支払ったという事件です。客室乗務員ってのは、やはりベトナムでも若者にとってあこがれの職業のひとつ。華やかさだけでなく、もちろん「うまみ」もあるわけです。

金です。特権を利用して、さまざまな物資を運搬しているというのはよく聞く話です。すべてのベトナム航空の客室乗務員がそうだとは言いませんが、自国民に見下した態度を取るなど、私のベトナム人の友人から不満を聞いたこともあります。

かたや370円で肉親を刺し、かたや230万円で得をしようとする。ベトナムではいま、経済格差が急激に拡大しています。このふたつの事件がそのいびつな構造を象徴していると言ったら、いいすぎでしょうか。日本にもありそうな事件です。


チャット代欲しさに祖母を刺殺 370円を奪う(Viet-jo):
http://viet-jo.com/news/sanmen/060404102849.html

ベトナム航空裏口入社事件、関係者を逮捕(Viet-jo):
http://viet-jo.com/news/social/060403102537.html

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