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2005/10/07

人身売買

先日も紹介したベトナム紙翻訳サイト“VIET-JO”は6日、以下の記事を掲載した。

9ヶ月間で女性・子供9,000人が人身売買の被害に [An Ninh Thu Do 10/3]
http://viet-jo.com/news/social/051005062019.html

公安省がこのほど発表した人身売買に関する情報によると、今年これまでに全国39省市で9,000人の女性や子供が人身売買の被害にあっていたことが明らかになった。公安省によると、このうちのほとんどは中国に売られた可能性が高いという。

人身売買被害が多い地域は北中部地方タインホア省、ゲアン省と北部地方のフート省で、被害者が最も多いタインホア省では461人が人身売買の被害者として確認されたほか、1,341人も売られた可能性が高いとみられている。
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数年前には、現地紙コンアン(公安)が「赤ちゃん市場」なる記事を掲載した。サイゴン在住日本人のKさんが「こんな記事が出ていたよ」と教えてくれた。以下はVNRが2002年2月12日に翻訳掲載したもの(以下「私」とあるのは翻訳記事の執筆者)。
http://homepage2.nifty.com/vnr/backissues/backissues.html

「赤ちゃん市場」−観光客には見えないベトナム−

「まもなく新生児が産まれるよ」大声で知らせる人がいる。母親は金を儲け、子どもが欲しい人はたった200万ドンの無駄遣いで手に入れる。仲介業も成り立つという。貧しい妊婦は「生まれてくる子どもに幸せになってほしいから」と悲しい母親の情も。

現地紙「トイチェ」は昨年(2001年)8月30日、ボー・フオン記者によるショッキングな記事を掲載した(写真略)。ホーチミン市に子どもを売買する闇市場が存在、「商品」を供給するために妊娠する女性がいるという。

「だいぶ待ちましたか?」ティエンザン省出身のルアという女性が現れ、ある妊婦を紹介してくれた。彼女は妊娠7か月の大きなお腹を抱え、ベンタイン市場前の広場で別の女性2人とともにいた。目鼻立ちのはっきりした19か20歳の娘はお腹に手をあて、値踏みするかのように言った。「1200万ドンでこの胎児が産まれるまで保議します。女の子だったら100万ドン値下げします」「病院で産むまでお見舞いは要りません。両親となる人の名前を教えてくれたら手付金500万ドンで出生証明書などを作ります」。

私がそれを聞いて躊躇していると、彼女は皮肉っぽく「もっと安い子どもがいいなら別の妊婦は半値だよ。売春婦かもしれないけど」。ルアにさらに話を聞くと、赤ちゃん商売を「専業」とする4区に住む女性は、父親のいない子どもを2回も売ったという。

7月24日の朝、ツーズー病院で別の女性に会った。その女性が紹介した病院正門にいるバイクタクシーの運転手は名簿を見せ、「今この病院にいるメコンデルタ出身の女性2人はお腹の子どもをそれぞれ600万ドンと700万ドンで売る」「子どもの数が少ないときは1000万ドン」「初産の子どもや美男子は交渉次第だ」と言う。
 
トイチェ紙はこのほかに、売りたい人、買いたい人の事情を多数報告している。

貧しい地域での子どもの売買は値段も50〜70万ドン。ある人は買った子どもを乞食に貸し出したりもする。子どもを当てにして食いつぶすことさえある。罪のない子どもは自分の運命をどうすることもできないのだ。

VNRは2000年5月2日、国際移住機構の報告書をもとにベトナムでの乳幼児取引について取り上げた(2000年5月2日参照)。養子縁組のための乳児売買が増加、割のいいヤミビジネスとなっている。養子に出される子どもたちのほとんどが孤児もしくは貧困によるものだった過去とは違い、需要の増加に伴って売るために出産する女性が増えているとも。トイチェ紙の記事が事実なら、この報告を裏付けることになる。

●113.61ドン=1円(2002年2月28日現在)→1200万ドン=約10万5600円

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